日本トライアスロン選手権レースレポート

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皆さんこんにちは!
古山大です!
日本選手権お疲れ様でした!
ということで皆様お待ちかね、レース後恒例レースレポートのお時間です!
いつもレースレポートのアクセス数は普段の倍近くになるんですよね。笑

スイム

ウェットスーツを脱ぐ。若干手間取ってしまったのもミス。

今回のスイムコースは部位がひし形に設置されたコースを時計回りに2周回。
いつもと変わらない日本選手権のコースでした。
水温19度、気温17度?くらいで雨という非常に寒いコンディション。どうしていつも日本選手権は天気が悪いのか…。
今回日本選手権を迎えるに当たって、一つ大きな作戦を立てました。
それは「スタート位置をコース外側にとること」。
時計回りのコースになるので、今回は左側でしたね。結果的にこの作戦は上手くハマり、先頭まで後僅か…という位置でスイムを終えることが出来たのですが(ここ最近では圧倒的に好位置)、コース外側を選択するのは、いわゆるセオリーに反します。
泳力に圧倒的な自信がある選手がとる作戦であり、本来私のようなタイプの選手が取る作戦ではないです。
ではなぜそれでも外側を選択したのか?
これは、競技歴による圧倒的なアドバンテージというか、ここに来てようやく過去に学ぶようになったというか、とにかく、過去19年間の私のレースを一通り振り返ってみて導き出された仮説による作戦でした。
…といってもそんな大層な計算やらなんやらをやったわけではなく、ただ単純に私はクロールの息継ぎが右側呼吸なので、右側に他の選手が多くいたほうが状況も読みやすいし、泳ぎやすいってただそれだけのことです。笑
だから反時計回りのコースだったら内側でした。
たったこれだけのことに辿り着くのに、私は19年と4ヶ月もの時間を費やしました。

スタート後はバトルも殆無く快調に泳ぐことが出来ました。
2周目を終えてみて先頭との差が僅かだということを知った時は驚きました。
バイクに乗ってすぐ前に第一集団がいたわけですので、この数秒を詰める力というのは、引き続きの強化が必要ですね。
ここまで手応えのあるスイムは、大学4年時のアジアカップ村上以来かもしれません。

バイク

去年より確実に力が付いていたバイク。でもまだまだ強くなる必要があるし、まだまだ強くなることができる。そんな事を感じてました。

去年のバイクはただただ展開に振り回されるしかなかったバイク。
去年の日本選手権で「これでは駄目だ!」と一念発起し、1年かけて重点的に強化したバイク。
結果的に順位に直接つながるような大きな動きを起こすことは出来ませんでしたが、展開に振り回されることのない実力はついていたかと思います。

詳しいレース展開はJTUのユーチューブを観ていただくとして、前3人を追う第2集団は序盤こそ果敢に前を追っていたものの、中盤一気に集中力が切れ、最終的に約1分差のところまで先頭から離されることとなってしまいました。
1番近づいて先頭と15秒差。
正直これくらいの差であるなら、一人で自滅覚悟の大アタックを仕掛けて追いつけるくらいの実力と自信は身につけるべきと感じました。
ただ、乗っていて、集団内で「キツイ」と感じるポイントは無かったですが、前を追おう!となると途端にキツさを感じてしまうラインみたいなものがあって、ちょうどよく前を追えるだけのパワーがなかった感じでした。(そんな事考えず思い切り行きなさいよ!なにか起きるかもしれないじゃん!って感じなのですがね。終わってから思い返すと。)
しかし、このまま上手く強化していけば、そこにも手が届くのではないかという予感もあります。
確かな成長も感じつつ、あと一歩足りない。
この一年間、徹底してベースラインの底上げのトレーニングをしてきたので、そこが成ったが故の次の段階の課題かなと。
鋭い高出力帯の強化をするか、ベースラインの底上げを更にシビアに追い求めて言って全体的なレベルアップを図るか?
いいですね。 

ラン

正直私がレースでここまで走れなくなるのは稀。大きな課題です。

さて。問題のラン。
おそらく冷えです。失速の原因は。
バイクの時に知らず知らずお尻のあたりの筋肉が冷えてしまっていたのでしょう。
バイクでは誤魔化しきれていたものが、地面に立った瞬間誤魔化せなくなった感じです。
正直ランに関しては、3種目の中で一番練習中に成長していたまであるので、つまらないことでチャンスを棒に振ってしまったことが、悔しくて悔しくてたまりません。
冷え対策は徹底的に講じていたつもりなのですが、まだ足りないようですね。
どんな環境でもレースが開かれる以上は、パフォーマンスを発揮できる身体にしておかないと選手としてやっていけません。
走力以前の問題でしたね。

全体を見て

内容としては、成長も見られたため及第点。
しかし、プロとして結果を求める立場から言うと落第点。
といった感じの評価になります。
手応えとしてはここ数年の中で一番のレース。
ですが、プロである以上、寄せられた期待の倍以上で返せなくてはプロを名乗る資格はありません。
そういった意味では、良くない結果でしたね。
心残りは、個人的にこれだけの成長を感じられているのにもうレースがない事。
そこは私のスケジューリングミスですね。
とにかく今は、次戦に向けて今のこの状態に更に磨きをかけていくことかなと思っています。
少なくとも表彰台に立つまでは、止まるわけにはいきませんから。

というわけで!今シーズンは日本選手権でラストレースになりました!
皆さん応援有難う御座いました!

それでは!