日本選手権11位でした!
応援ありがとうございました!
去年4位の雪辱を晴らすべく臨んだレース。ランクダウンという結果に終わりましたが、今の自分にはこういう経験から得ないといけない事がある!
スイム
最近は国内外問わずバトルでボコボコにされることが減ってきた。そういう意味では徐々にだがスタートの改善がなってきてるかも。しかし、第一ブイを回った時点で先頭集団との中切れを確認。後ろに取り残される。前を追いたい別の選手と横一線になってしまいなかなか抜け出せないまま、前との差がどんどん開いていく。これを引きちぎる爆発力か、そもそも後ろに取り残されない能力が必要だと強く思った。後で映像を見返して思ったが、どんなレースでもスタート直後10~30秒である程度の位置が決まって、1分までで集団ができてしまっている。つまりここの到達速度が非常に重要。距離にして25~50mと100m。自分がいちばん苦手な領域で、いくら練習しても速くなれない領域。なんとかしたい!!!
バイク
飛び出しから必死に前を追うが一人でどうにかできる距離じゃなかったところを後ろから来たバイクを得意とする選手のトレインに乗る。国体のとき同様なかなか息が上がったまま回復せず、追ってる間は全くローテーションに入れなかった。悔しい。先頭集団合流後も意気が上がったまま落ち着かせることができず、動きに対応できなかった。ただただ苦しい40kmを終えてランへ。単純なパワー・スピード強化に練習内容の大半を割いた結果、持久的な能力が落ちてしまったのか?今まで感じたことのない苦しさを感じ続けながらランへ。本当に悔しい。ただ、苦しい中でも集団に着いていられたのはパワートレーニングの賜だと思う。思うに、私のトレーニングは両極端すぎるのでは?
ラン
スタート後数百mで失速。股関節の稼働が出ず、腰が落ち、上手くスピードを乗せられなかった。練習でもなかなかならないような酷い走りになる。しかし、5km過ぎから徐々に動きも戻ってきたことから、思うに使い方や股関節の可動域の問題のように思う。あとは持久的能力か…。正直持久力に関しては、今まで困ったことがなかったので(いつもスピードやパワーに課題を感じていた)、今シーズンは思い切ってそこを削ってスピード、パワーに練習を割いていた(十分な回復期間が必要な練習でもあるため)。結果としてこれは上手くいかなかったが、「上手くいかなかったということがわかった」のは大きな収穫。局所的ではあるが、スピード、パワーが必要な局面での対応力は上がっていたので、スピードと持久力いい塩梅の練習比率を探すのが来シーズンへ向けての肝となりそうだ。
2022シーズンの勝負を賭けた強化方針が上手く噛み合わず、情けないやら申し訳ないやらの想いでいっぱいだが、本気で賭けに行ったからこそ得られたものがあった。まあ、正直代償は大きすぎるし、「プロ」という身分で実行したことが果たして正解かどうかは分からないが…。
ただ、一つ言えることは「俺はすべて理解して、これに命運をかけて、それで失敗した。学びはあれど悔いはない」ということ。
俺の目的は世界最高峰の舞台で世界最強の選手たちと力試しをすること。
正直スマートなやり方に憧れるし、なんてことないふうな顔してポンポンって強くなりたいけど、ようやくわかった。俺にそれは無理。
不器用で、鈍臭くて、人が1回で済むものを10回100回繰り返さないとクリアできない。
でも、そういうのを可能にするほどの体力というか、飽きずに繰り返す力が自分の強み。らしい。何となくわかってきた。
俺が憧れるやり方は、俺には絶対にできないやり方だった。だからこそ「目指してた」んじゃなくて「憧れてた」んだと思う。
幸いなことにそんな自分でも応援してくれる人が沢山いるので、今はその応援に甘えさせてもらって、コツコツと淡々と目の前の壁を殴り続けようと思います。
そんな感じで大一番の日本選手権が終了。まだレースを控えていますが、2023シーズンへ向けて強化鍛錬開始です。
それでは!