Asia Triathlon Cup Ipoh(Malaysia) レースレポート

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久々のアジア圏でのレース。今シーズンパッとしない結果が続いていたので、シーズンラストレースとなる今回は、全てを覆すために入念な準備と練習のもとレースを迎えました。
しかし、結果は14位。
納得とは程遠い順位ではありますが、今出来る準備と持てる力の限りを出し尽くした上での結果であるのもまた事実。
そんなアジアカップイポーのレースレポートです。

スタート前。シーズンラストレースに向けて、状態は万全。

いつも以上に入念な準備

レースの内容に入る前に、今回は賭けていたレースだという部分。いつも以上に念入りに準備した部分について。

まず現地入り。
前回のコロンビアはレースの3日前。アジア圏であれば、通常2日前とかに現地入りするのが当たり前のところを今回は4日前の火曜日早朝には現地イポーに入った。(レースは土曜日)
いわゆるセオリーから考えると早すぎもいいところで、現に到着当時、現地に選手は全くいなかった。
けど別に考えなしに早く入ったわけではない。
マレーシアは年間通して高温多湿な気候。特にこの時期は「雨季」にあたり、多湿な環境により一層拍車がかかっている。
一方日本はと言うと、そろそろ秋も越え冬に入ろうかという所。空気も乾燥してきており、気温も日に日に下がっている状況。
というわけで少しでも暑熱順化を無理なく行うために、早めに現地入り。

もう1つ。
事前に「Grab」という配車アプリをインストールして現地での脚を確保。
更に同アプリ内で宅配サービスも受けることが出来るので、最低限の食事の確保も万全。
地球の歩き方やネットで現地の情報を事前に集め、食事に利用するお店を決めてから現地入り。
つまり出国前に移食住によるストレスをなるべく減らすように、入念に準備した。

スイムフィニッシュ。先頭から10秒ほど遅れた集団内。今季1手応えのあるスイムだった。だが、まだまだ強化は必要。

いざレース。まずはスイム。

スイムは、スタート直後のバトルで潰されてしまうことで今年は悩み続けてた。
10月の日本選手権以降、そこの部分を克服するために2つの事柄に注力して強化。
結果としては、今季一番手応えのあるスイムをすることができた。
バトルで潰されることもなく、スイム終盤まで力強い泳ぎを維持することができた。

展開としては、スタートが水中からのフローティングスタート。
コースは時計回りの1周回750m。池。
スタート直後、右隣の大柄な選手が思い切り切り込んでくるも、スペース確保のためそれを押しのけて泳ぐことができた。
しかし、そうこうしてるうちにラインは2列目に。
100m越えたあたりからだろうか、徐々に集団内に穴が見え始めたので、泳ぎやすいスペースを見つけてはそこに体をねじ込んで、また見つけてはねじ込んで…を繰り返してるうちに第1ブイ。
私がブイに差し掛かるタイミングで、先頭がブイをクリアするのが見えたので、5-6秒遅れ程度かも知れない。
間に選手が連なっていたので、順位事態はそこまで前ではなかったと思うが、この時点で集団内にいられたのは今季初。
最終的に先頭は一人で10秒ほど抜けていたが、その後のメインパックに入れたのでよかった。
潰されることに対しては、ある程度強化ができてきたので、次に向けては集団の前に抜け出るだけの泳力をつける事が大事。
今回はたまたま入った集団がメインパックだったが、レースのレベルが上がれば今回のメインパックのもう一つ前にパックが出来る。
そうなった時にそこに入れるだけの泳力を身につける必要がありそう。

バイクはフラットコース。大集団。

バイクはフラットコースの直線ワンウェイ。
特にテクニカルな要素もないコースでした。
先頭集団は20人弱の大きい集団。
牽制や折り返し点での位置取り争いなどはあったが、それほど大きな動きはなく20kmを走り切る。
バイクに関しても、ここに向けて新たな強化に着手してきていたが、バイク乗り出しの集団形成時や、ペースの上げ下げ、集団の動きなどに余裕を持って対処できるようになっていた。
今回はバイクの動きが少なく、苦しい展開にまでならなかったため、感覚的な面や戦略的な面での評価は正直むずかしいところではあるが、サイクルコンピューターのログを見る限り、努力感が低い割に全体的な出力は上がっていたので、強化は成っているという点で評価していきたい。
後述するランが、今回は振るわず低順位という結果を招いてしまったため、評価しにくいが、スイム・バイクともに日本選手権以降約5週間という短い期間ながらも、新たに取り組んだ強化方針による成長の兆しが見えてきているので、この2種目に関しては14位という結果に引きづられないように今後もこの方向性で強化を進めていこうと思う。

今回のT2は出遅れてしまった。レースの結果には影響しなかったが、ここは要改善。

最後のラン。確実に練習は積んでいた。

集団から1人が抜ける形でランスタート。スタート直後も2人ほどスタートダッシュで集団から抜け出すなど、序盤からハイスピードな展開でランはスタートした。
自分は集団の後ろの方につけてスタート。
1km過ぎ辺りまでは集団に着いていたが、集団のペースについていけずに千切れる。
一気にダメになる感じではなく、ジワジワときつくなり始めて、どんどん上がってきてしまったキツさを抑える事ができずに、段々と集団から離れてしまった。
ハイペースな集団からちぎれてしまういつものパターンだった。
その後は単独走となり14位だった。
非常に悔しい。ランもここに向けては少し方向性を変えて強化していた。
しかし、スイム・バイクがガラリと練習を変えたこともあり、ランの変化&注力に関しては他の2種目よりも劣ってしまっていた部分があったかもしれない。
立てた練習はこなせていたし、直前のスピード練習も問題なくタイムを出せていた。
だが、良くも悪くも「いい感じにまとめていた練習」がトライアスロンのランという部分では機能しなかったのかもしれない。

イポーのプールにて調整練習。今回は練習から事前の調整まで、全てが上手く行っていた。
だからこそ、「今回の結果が実力」という評価が逃げ場なく覆い被さってくる。

上手くいかないことが多いシーズンだったが、これを最後のチャンスと捉えて…

現在は、体調も体の反応も練習も生活も、全てを上手い具合に練習に傾けられる日々を作り出すことができている。
ここから2-3ヶ月のオフシーズンに入るが、今年は当初想定していた通りの成績を残すことができず、結局まだ世界ランキング底辺をウロウロしている状況だ。
だが自分は本気で取り組んでいるし、本気でまだ何が起きるかわからないと信じているし、僅かではあるがチャンスがまだ残っている現状、諦めたりはしないし、したくない。
というわけでまたここから強化。
2023シーズンへ向けて早速動き出していこうと思う。

という感じのレースでした!
最後はレースレポートではなかったですが…笑
これで2022シーズンは終了になります。と同時に2023シーズンも始まりました(強化が)。
まだまだ上を目指していくので、応援の程よろしくお願いいたします!!!