Americas Triathlon Cup La Paz

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南米遠征2戦目、ラパスのレースレポートです!
5年前、社会人最初のレースとして出場したこもあるこのレース。
あの頃から自分は変われているのか?
その事を確かめる為にも、全てをぶつけて結果を得たいレースでした。

現地到着〜準備

初めてではないと言っても、前回は5年前。
街の様子も変わっているはず…と思ってましたが、意外と変化は無し。
相変わらずのビーチリゾートで、のんびりとした雰囲気でした。
勝手が分かってる土地だったため、調整もやりやすかったです。

スイム

5年前もそうでしたが、レースの時間帯は潮が引いてかなりの遠浅に。
その為、浜から2~300mほど沖まで歩いてからスタート。
道中は岩がゴツゴツしていて足裏切らないか心配でした。
コースは片道1500m。
スタート200mで第一ブイを90度曲がってトランジションを目指します。
今回のスタートダッシュも激しく潰されることはなく、位置確保に努めることができた。
しかし、第一ブイ直前で前に出る事が出来なかったので、そこは強化が必要。
特に今回は、第一ブイの時点で先頭3人とそれ以降で集団の中切れが起きていた模様。
スイム終了時に1分30秒ほど離れてしまっていました。
集団の後ろになってしまうのは課題。ここを改善できれば、新たな展開に持っていけるのではと強く感じました。

トランジッションセット。

バイク

集団の切れ目でスイムを終えてしまったため、乗り出しはかなりハードに踏む事になりました。
コース前半は道の状態も悪く、段差や穴の多い状況で思う様に加速できない状況の中、前を行く集団を追うためにかなりのパワーが必要でした。
段差にハンドルを取られたり、衝撃でボトルを落としてしまったりとアクシデントが重なった序盤でしたが、なんとか集団入を果たしました。
入った集団は先頭3人が逃げるのを追う第2集団。10名ほどの集団でした。
やはり先頭集団で展開したいのが正直なところ。なんとしても第1集団に乗る術がほしいと思いつつ、とりあえず今は第2集団で前を行く人を追いました。

コースは片道20kmの小高い丘超えが連続するタイプのコース。
公式のコースプロフィールでは「Hilly」と紹介されていました。(この他に「Flat」「Technical」がある)
集団になった後はカナダの選手が積極的に声を出しながら集団の士気を高め、ローテーションをコントロールしていましたが、バイク終了時の先頭との差は1分30秒と、縮めるには至りませんでした。
集団内ではアタックやペースアップなどの仕掛け合いは発生せず、集団全体が先頭の3人を追う意思で統一されていたように感じます。
なので今回は、集団のスピード維持に貢献しつつ、自分の脚を温存する集団内での位置取りに注意をしました。
昨年末から取り組んできているバイクの強化は成果として現れてきていると感じます。
後はスタート直後の集団形成までのハード区間や、急な加減速などの部分での絶対的な出力と速度の向上を目指していく必要があると感じました。

ラン

ランは海沿いの道片道1.25kmのコースを4往復というコースでした。
起伏もなく、直線のコースであったため純粋な走力が試されるコースであったと思います。
私は集団の2番手でランをスタートし、4位争いの集団で1周目終了付近まで走りました。
しかし、1周目終了後から徐々に集団から遅れ始め、最終的に9位でのフィニッシュとなりました。

コンディション的には気温は28度の快晴と、3月の日本と比べて暑い環境ではありましたが、かなり乾燥した気候で、水に濡れていると気化熱で寒さを感じるくらいでしたので、暑さ対策などは特に必要なかったです。
レースをするためにはかなり快適なコンディションであったため、集団からちぎれてしまったことは走力的に足りない部分があることを如実に表していたともいえます。
ランに関しては、ベース作りの段階からスピード強化に移行し、数週間立った段階でレースを迎えていたのですが、高速領域の維持、ランニングフォームの維持、などレースペース領域の練習がさらに必要と感じさせられる内容でした。

ラパスのレースは夜までお祭り騒ぎでした。

レースを振り返って

今回のレース全体を見て良かった点は、1周だけでしたが4位集団(ランラップは最速だった)で走れたこと。キューバで上手くいかなかったランの出だしから果敢に攻めていくことが出来たことです。
これが出来たことにより、ようやく「次の段階」に向けて何が足りないのか?何を成すべきなのかが見えてきました。
良くなかった点は、スイムで大幅に先頭から遅れてしまったこと、ランで勝負の局面まで持っていけるだけの走力が足りなかったことです。
特にスイムに関しては、課題としてずっと上げている「スタートで前の位置を取ること」が改善できていないので、なんとかしてこの部分を強化しないことには「先頭でのレース」には持っていけないと思っています。
自分の特徴と合わせながら、如何にスタートで前を取るか?を常に考えながら練習していく必要がありそうです。

今回の南米2連戦は、昨シーズンを通しての反省を踏まえた上での強化をオフシーズンかけて行って臨んだレースであったために、思うような結果が残せなかったことはかなり悔しい部分ではあります。
しかし、約1年間掛けて取り組んできた「体つくり」の部分がパフォーマンスと結びつきつつあることも感じることができたレース内容でした。
結果やタイムといった「数字」としての変化を表せていないので、あくまでも私自身の感覚ベースな部分になってしまいますが、確実に良い方向への変化を感じることの出来た遠征でした。
個人的に残りの強化として足りない部分は、「レース強度であれやこれやする体力」だと思っています。
これから暖かくなり、トレーニングのペースも上げていけるようになりますので、次こそは大きくジャンプアップできるレースが出来るように再び強化を継続してまいります。

以上!
ありがとうございました!!!