気持ちの強さについて(持論)

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皆さんこんばんは!

日本選手権一週間を切り、早くもソワソワしだしている古山大です!

本日月曜日は真面目回!と言う事でスポーツ現場では良く言われる気持ちの強さについて私の考えをちょこちょこっと…。

この分野に関してはまだ正解らしい正解が無い筈なので、まあ数ある意見の内の1つと思って読んでみてください。

「あいつは気持ちが強いから上手く行ったんだ。」なんて言葉、皆さん一度は耳にした事あるのではないでしょうか。スポーツ現場では良く聞く言葉です。

漫画の主人公の様にどんな逆境も気持ちの力で跳ね返していければ、まさに敵無しですよね。

私も長い間この「気持ちの強さ」について絶対の信頼を置いてました。これが手に入れば今よりもっと強くなれると。

しかし、大学に進みスポーツ科学を修める過程であることに気が付きます。それは、

人間は肉体の能力以上のものを出す事ができない。

どんなに気合いを入れても人は鳥のように空を飛ぶ事はできませんし、魚のように高速で水中を移動する事はできません。

同じような理屈で例えると、100mを15秒でしか走れない人がいるとします。その人がある日突然ぬァーっ!と気合いを入れたからと言ってその日突然10秒で走る事はできません。そういう能力を体が持っていないからです。

では、継続的な練習はどうでしょう。確かにやる気無くして練習を継続して行く事はなかなかに難しいです。しかし、今回は継続的な気持ちの強さではなく、一瞬の気持ちの強さについて考えてみたいと思います。

思い出してみてください。皆さんがスポーツやそれ以外の場所で「あいつは気持ちが強いから成功したんだ。」と言われた時のその言葉のニュアンスを。

大抵の場合、その言葉は「今日この日この場所で気持ちが強かったから成功した。」という意味合いを含んでいませんでしたか。

ここで私は思いました。「自分も気持ちは強く持っていた。でも負けた。自分より遅かった選手でも強い気持ちを持った人はいた。気持ちが強いからと言って実力以上が出るものなのか?」

そこから色々と勉強や知識を得る機会があり、気持ちの強さをどう理解すべきかを現時点で定めました。

私の立てた定義によると気持ちの強さとはつまり

持っている能力を100%引き出す強さ

です。こう考えるとなんかしっくりくる気がしませんか。

人間はそもそも脳の自己防衛機能により肉体の持っている30%程度の能力しか出せないと言われています。それは、仮に生命の危機が迫った時に即座に脱出する為の力を発揮する為とかなんとか言われてます。火事場の馬鹿力ってやつですね。

これが、競技者としての能力にも適用されているとしたらどうでしょうか?本当は100ある実力のうち、それを発揮すると残る疲労があまりにも大きい為、普段は30しか発揮できない。

そこの30の壁を突破する為に必要なのは何か?脳の自己防衛本能の例で行くと、「100の力を使わなければ助からない」という事を脳が理解するからこそリミッターが解除されています。

さあ、普段の競技。別に100の力を出せなかったからと言って命の危機に陥る事はありません。このままだと30の力しか発揮ができません。

私はここが気持ちの強さだと思っています。

つまり、どれだけ自分の本能を騙すことができるか。この、平常時と異常時の切り替えができる人が「気持ちの強い人」でありそういう選手なのだと思います。

なので、私の考えで行くと気持ちの強さで勝つためには大前提として、出し切れば勝てるだけの実力を潜在的でも何でも良いので備えている必要があります。

そして上記の最低限の実力と言うやつを備えるのが日々の練習であり、効率のいいスケジュールであり、フォーミングであり、休息であり、、、と繋がってくるわけです。

さあ!自分でもだんだん何書いてるのかわからなくなってきましたが、この辺りでまとめてみると、 

「気持ちの強さとは100%能力を引き出せるかどうかであり、培ってきた能力を超えるものを発揮する事はできない。」

ということになります。

はい。ふぅ…。というわけで、練習は大切よって事と、本番の爆発力も大切よ、だけど本質を違えないようにね。という私なりの意見でした。

反論は…星の数ほど出てくると思いますので、そっと胸に閉まっておいてもらえると嬉しいです。

というわけで今日はここまで。

それでは!

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